~統合再編から世界に向けて~

福島県立医科大学 消化管外科学講座

御挨拶

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2016年11月1日、福島県立医科大学の外科学講座は統合再編され、消化管疾患の外科治療を専門とする消化管外科学講座が新たに組織されました。

消化管疾患の外科診療、教育、研究の拠点が一本化され、患者数の増加、診療の質の向上、臨床研究の活発化が期待されます。伝統ある福島県立医科大学の旧第一外科、旧第二外科の両者の流れをくんだ新しい外科学講座が開講され、その初代主任教授の任にあたり、その重責に身が引き締まる思いです。

福島の名は、震災を機会に世界的に知られることとなりました。今後は、この福島の名を、消化管外科学の分野で情報発信できるように、絶えず世界を視野に入れた活動を行います。具体的には、シンガポール大学、カロリンスカ研究所、米国NIHとの共同研究体制、海外留学の機会を積極的に活用し、国際共同研究を実践し、教室員全員が国際的視野での活動ができるような体制づくりに努めます。

福島県は広く、また震災の影響による外科医の偏在化の問題があり、優秀な外科医の輩出は重要な使命であると考えております。肝胆膵外科学講座と協力し、一人でも多くの消化器外科専門医の輩出に努め、県内中核医療機関と協力して、人材の派遣、有効なネットワーク形成に努力いたします。

次世代の優秀な外科医を育成すべく、日々のカンファレンスや技術的修練はもちろんのこと、何よりも「病む人の気持ちを」大切にする全人的教育を行います。Activeで若い世代の外科医が多く、また、統合再編を契機として、お互いが切磋琢磨できる明るい雰囲気に溢れた、魅力的な教室と自負しております。今後、下記に掲げる「教室の重点目標」を達成すべく、福島から世界をリードするような多くの情報を発信できるよう、力を結集いたします。

福島県立医科大学
消化管外科学 主任教授
河野 浩二

【教室の重点目標】
私達が掲げる「消化管外科学講座の5年間(2017~2021)の目標」は

①「地域の食道がんHigh volume centerとして機能」
高度な医療技術とチームの成熟を必要とする食道癌治療において、全国的にも有数の食道がんHigh volume centerとして機能します。
胸腔鏡食道切除の適応拡大、ロボット手術の導入、縦隔鏡手術の導入などを積極的に行い、放射線照射、抗がん剤、免疫療法を組み合わせた集学的治療を展開します。また、JCOG食道班での活動、食道癌診療ガイドライン作成への参加など、全国規模でのCore memberとしての活躍を実践します。

②「鏡視下、ロボット支援下手術を中心とした低侵襲外科医療の提供と、内視鏡外科技術認定医の輩出」
胃癌と直腸癌でのロボット手術認定施設として認可され、保険診療として実践しております。特に、ロボット補助下での胃噴門部切除+上川法再建は、当科の特色として確立しております。2020年現在、上下部ともに、9割近くが鏡視下手術の割合で、内視鏡外科技術認定医7名を有し、教室としての取得プログラムを最大限に機能させます。2020年には食道癌に対するロボット手術導入を準備しております。

③「TranslationalResearchの充実、特に、がん免疫療法の臨床開発と、ゲノム情報によるバイオマーカー探索研究(教室の2本柱)」
外科学教室の武器である、集学的治療としての臨床試験、摘出標本を用いた臨床研究を積極的に実践します。免疫療法の開発としては、2020年現在、当教室発の胃がんに対する放射線照射+Nivolumabの医師主導臨床試験「サーキット試験」を臨床研究法下で実施中です。また、バイオマーカー関連では、再発危険群の選別、癌微小環境の病態解明など、Molecular biology + Tumor Immunology + Bioinformaticsの手法を用いて、国際一流誌への発表、特許出願を目指しております。当教室の特筆すべき武器としてTranslational Research体制の充実を図っております。

④「国際性の充実」
シンガポール大学、カロリンスカ研究所、米国NIHとの共同研究体制、海外留学の機会を積極的に活用し、国際共同研究を実践し、教室員全員が国際的視野での活動ができるような体制づくりに努めます。2019年には、海外留学(NIHとカロリンスカ医科大学)2名がいずれも交代し、留学positionが引き継がれました。その他、シンガポール大学、ベイラー大学への留学positionを確保しており、新たな派遣を計画しております。

【教室の歴史】

2016年11月1日、福島県立医科大学において、70年の歴史を有する外科学講座(臓器再生外科学講座(旧第一外科)、器官制御外科学講座(旧第二外科))は統合され、臓器別に再編、食道から肛門までの消化管疾患の外科治療を専門とする消化管外科学講座が新たに組織されました。福島県立医科大学の旧第一外科、旧第二外科の両者の流れをくんだ新しい外科学講座が開講され、その初代主任教授として、河野浩二が任命されました。

【主任教授履歴】

1987年
山梨医科大学医学部卒業
1994年
スウェーデンカロリンスカ医科大学客員研究員(カロリンスカ医学博士取得)
1996年
山梨医科大学第一外科助手
2001年
山梨医科大学第一外科講師
2003年
山梨大学医学部第一外科准教授
2011年
シンガポール大学外科教授、兼 付属癌研究所Principal Investigator
2014年
福島県立医科大学教授 器官制御外科学 兼 先端がん免疫治療学講座
2016年
福島県立医科大学 消化管外科学講座 主任教授

【学会活動等】

日本外科学会
代議員(教育委員、臨床研究推進委員、利益相反委員、専門医委員)
日本癌治療学会
理事(がん診療ガイドライン委員長、国際委員、プログラム委員)
日本癌学会
評議員
日本胃癌学会
代議員、Editorial board of “Gastric Cancer”
日本食道学会
理事(プログラム委員長、国際委員)、Editorial board of “Esophagus”
日本臨床外科学会
福島県支部長、評議員
日本消化器病学会
学会評議員
日本バイオセラピー学会
理事 評議員
日本癌病態治療研究会
世話人
癌免疫外科研究会
世話人    他

(2020年3月26日、福島県立医科大学 消化管外科学 主任教授 河野浩二)

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