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- 公立大学法人福島県立医科大学 消化管外科学講座
〒960-1295 福島県福島市光が丘1
TEL 024-547-1111(代表)
MAIL gi-tsurg@fmu.ac.jp
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)には潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis:UC)とクローン病(Crohn’s disease:CD)があります。
手術の適応について消化器内科と密に連携、十分に検討し、適切なタイミングでの手術を重要視しています。
当科が直接的に関与するのは手術療法となります。手術療法の適応には、絶対的手術適応や、相対的手術適応があります。
緊急を要する状態では、十分な術前の処置が行えない、炎症のコントロールがついていないなどの理由から、安全性を重視し、3期分割手術を行う方針としています。
H28年度 改訂版(平成29年3月31日)
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針より引用
クローン病は原因不明の肉芽腫性炎症病変が 全ての消化管に,全層性に,区域性に発生する,慢性炎症性疾患です。当科では小腸型、小腸大腸型、大腸型の狭窄例や、痔瘻に対しての手術療法を行っています。
腹部手術については、狭窄を繰り返す場合、複数回の手術に及ぶこともあるため、腹腔鏡手術を積極的に導入し、切除腸管を最小限にとどめる方針をとっています。また吻合部狭窄を予防しつつ、吻合口を大きくすることを目的として、Kono-S吻合を取り入れています。
クローン病合併痔瘻については、病勢の影響を受けやすく、病勢の悪化により再発、再燃を繰り返すことから、手術については、肛門機能の温存を優先し、Loose Seton法を採用しています。
炎症性腸疾患の診療において、消化器内科および関連医療施設と密に連携し、最適な手術時期の選択や、低侵襲で過不足のない手術内容を提供できるように十分に検討して診療にあたっています。