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福島県立医科大学 消化管外科学講座

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炎症性腸疾患

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)には潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis:UC)とクローン病(Crohn’s disease:CD)があります。

手術の適応について消化器内科と密に連携、十分に検討し、適切なタイミングでの手術を重要視しています。

①潰瘍性大腸炎

当科が直接的に関与するのは手術療法となります。手術療法の適応には、絶対的手術適応や、相対的手術適応があります。

絶対的手術適応
内科治療抵抗性であり、大腸穿孔、大量出血、中毒性巨大結腸症、劇症型などが当てはまります。潰瘍性大腸炎の長期経過中に見られるColitic cancerと言われる大腸癌やhigh grade dysplasiaの併存が見られるときも手術適応です。
相対的手術適応

保存的治療の難治例や腸管外合併症(壊疽性膿皮症など)を有する症例。

緊急を要する状態では、十分な術前の処置が行えない、炎症のコントロールがついていないなどの理由から、安全性を重視し、3期分割手術を行う方針としています。

1期目:
結腸全摘+回腸ストーマ造設術+直腸粘液瘻造設
2期目:
回腸嚢肛門(管)吻合+回腸双孔式ストーマ造設術
3期目:
ストーマ閉鎖術
待機手術

2期分割手術を行う方針とし、当科では、基本的に腹腔鏡下手術を選択しており、良好な成績がを得られております。

1期目:
腹腔鏡補助下大腸全摘術+回腸嚢肛門(管)吻合+回腸双孔式ストーマ造設術
2期目:
ストーマ閉鎖術


H28年度 改訂版(平成29年3月31日)
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針より引用

②クローン病

クローン病は原因不明の肉芽腫性炎症病変が 全ての消化管に,全層性に,区域性に発生する,慢性炎症性疾患です。当科では小腸型、小腸大腸型、大腸型の狭窄例や、痔瘻に対しての手術療法を行っています。
 腹部手術については、狭窄を繰り返す場合、複数回の手術に及ぶこともあるため、腹腔鏡手術を積極的に導入し、切除腸管を最小限にとどめる方針をとっています。また吻合部狭窄を予防しつつ、吻合口を大きくすることを目的として、Kono-S吻合を取り入れています。

クローン病合併痔瘻については、病勢の影響を受けやすく、病勢の悪化により再発、再燃を繰り返すことから、手術については、肛門機能の温存を優先し、Loose Seton法を採用しています。
 炎症性腸疾患の診療において、消化器内科および関連医療施設と密に連携し、最適な手術時期の選択や、低侵襲で過不足のない手術内容を提供できるように十分に検討して診療にあたっています。

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